主催:科研費学術変革領域研究(A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:
世界の分断をのりこえる戦略知の創造」(イスラーム信頼学)
「紛争影響地域における信頼・平和構築」
(研究代表者:石井正子(立教大学)課題番号:20H05829)
共催:異文化コミュニケーション学部~学部公開講演会『言語と社会や文化を<つなぐ>:
世界と切り結ぶ異文化コミュニケーション』の一環として~
協力:名取事務所、理性的な変人たち
『占領の囚人たち』上映・講演会
演劇によるパレスチナ連帯の可能性
2024年2月23日(金)13:00~17:00(12:30開場)
立教大学池袋キャンパス7号館 7101教室
「占領の囚人たち」とは、イスラエル人の劇作家で俳優、また人権活動家でもあるエイナット・ヴァイツマンが、パレスチナ人政治囚らと協働で作りあげた演劇作品です。昨年、名取事務所が都内で「Prisoners of the Occupation」東京版と「I, Dareen T. in Tokyo」の二本立てで上演しました。本講演会では、その日本版上演の録画を上映します。
※昨年の名取事務所公演の詳細はこちら
ヴァイツマンさんは、イスラエルによって投獄されたパレスチナ人政治囚と交流を深め、友情をはぐくみ、彼ら・彼女らの刑務所での非人道的な経験をドキュメンタリー演劇に仕上げました。その勇気ある創作活動は世界で高く評価されています。また、2023年2年1月にパレスチナ/イスラエルを訪れた日本のスタッフ・出演者の体験も、日本版の作品の一部になっています。
占領支配により埋めがたく分断されているイスラエルとパレスチナの溝。イスラエルにおけるパレスチナ人のナラティブの不可視化に抗うヴァイツマンさんの取り組みは、「他者」の生に身体と声を与える、演劇ならではの可能性を感じさせます。
上映後には、パレスチナ/イスラエルの現場で、国家の分断に抗う個人に接してきた鈴木啓之さんに、不可視にされている両者のつながりと、2023年10月以降の「占領の囚人たち」の現在について、お話いただきます。
また、「理性的な変人たち」が、翌2月24日に立教大学池袋キャンパス タッカーホールにて開催される「ガザ・モノローグ」朗読の企画の紹介と、デモ朗読を行います。
【プログラム】
12:30 開場
13:00 開会
13:05 「占領の囚人たち」上映①
「Prisoners of the Occupation」東京版
14:20 休憩
14:30 「占領の囚人たち」上映②
「I, Dareen T. in Tokyo」
15:40 休憩
15:50 鈴木啓之さん講演
16:20 質疑応答
16:40 「ガザ・モノローグ」紹介(理性的な変人たち)
17:00 閉会
無料
事前申し込みはこちらから(一部参加も歓迎します)
朗読Ⅰ
岩男海史
梅村綾子
沖中千英乃
亀田佳明
椎木美月
椎名一浩
志賀澤子
髙山春夫
滝沢花野
武田知久
手打隆盛
水野小論
朗読 Ⅱ
石村みか
織田あいか
日下 諭
鹿野真央
田代隆秀
長尾純子
西尾友樹
西村俊彦
橋本千佳子
堀 源起
宮﨑優里
森岡正次郎
※五十音順
※朗読ⅠとⅡは同じテキストです。
※各回1時間程度を予定しております。
『ガザ・モノローグ』朗読
パレスチナの声なき声に
2024年2月24日(土)13:00~16:30(12:30開場)
立教大学池袋キャンパス タッカーホール
「ガザ・モノローグ」とは、パレスチナのヨルダン川西岸にあるアシュタール劇場が企画・制作した演劇です。2008年~2009年にガザがイスラエルに空爆された際、ガザの若者33人がモノローグ劇を作ったことからはじまりました。その後、2014年の空爆、昨年からのガザ侵攻のモノローグが追加され、物語が紡がれつづけています。
犠牲者が増え続ける悲惨な侵攻が起きている状況のなか、アシュタール劇場は世界中の演劇関係者に「ガザ・モノローグ」の朗読を呼びかけています。本公演では、呼びかけに応じ、「理性的な変人たち」と俳優たちがモノローグを第I部と第II部に分けて朗読します。モノローグはパレスチナの声なき声を伝えています。
第I部と第II部のあいだには、パレスチナ/イスラエルの戯曲の翻訳者でもある渡辺真帆氏に解説をいただきます。朗読を通じてガザで生きる個人の体験に接近します。
【プログラム】
12:30 開場
13:00 開会
13:10 ガザ・モノローグ朗読I
14:10 休憩
14:25 渡辺真帆氏(翻訳監修)レクチャー
15:00 休憩
15:15 ガザ・モノローグ朗読II
16:30 閉会
無料
事前申し込みはこちらから(一部参加も歓迎します)
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
※なお当団体のWebサイトはWIXを利用しておりますが、WIX社がBDSボイコット対象とされていることに鑑み、準備が整い次第、別のWebサイトサービスへの移行を検討しております。